2012年5月30日水曜日

体を動かすエネルギー


体を動かすエネルギー

運動には発達した筋肉と体格が必要であるということで、
もう一つは、その筋肉が力を出すにはそれに
必要なカロリーが与えられなくては、ならないということです。
どちらも、十分な栄養が必要なことは言うまでもありません。
このことは、一般の人の生活にたいへん重要なことで、
お年寄りが寝たきりになり動けなくなるのを防ぐためや、
転んで足を折ったり頭を打ったりしないようにするためにも、
筋肉の中で力はどのように作られるかを理解する必要があります。
実は、そこでもブドウ糖、つまり砂糖が重要な役割を担っているのです。


ブドウ糖は、グリコーゲンとして蓄えられているので、
ブドウ糖、グリコーゲンの分解によるエネルギーと言ってもよいでしょう。
ブドウ糖は筋肉のエネルギー源であるとともに、
運動時の脳の栄養源でもあります。
ブドウ糖が分解する過程には、酸素を用いる好気的過程と、
酸素を用いない嫌気的過程があります。
非常に速く走るような場合、ブドウ糖の分解に酸素の供給が
追いつかないので嫌気的になり、運動の強度と酸素供給の
バランスが取れている場合、ブドウ糖は好気的に分解されます。