2012年5月30日水曜日

老いは「酸化」と「糖化」


老いは「酸化」と「糖化」

糖尿病、つまり血糖が高くなると、動脈硬化などを引き起こし、
心筋梗塞や脳梗塞になるのかは、
私たちがなぜ老化するのかということにも関係しています。
老化という現象として「酸化説」があります。
酸素は、鼻から体に入ると、多くの細胞膜を通って、
酸素を必要とする細胞の中に入っていきます。
酸素はそのままでも、いろいろなものを酸化します。
酸化と言えば、鉄のさびを思い出されるでしょうが、
酸化はそれほど物質の性質を変えてしまうのです。
つまり酸素は運ばれる過程で、
通り道のすべてのものを酸化する可能性があるのです。
酸化された物質は機能しなくなり、細胞を異常にします。
これが老化の原因だとされるのです。


もう一つの老化の原因と考えられているのが、
ブドウ糖による「糖化」です。
タンパク質などはブドウ糖と結合して
(糖化して)、AGEという物質になります。
これが別のタンパク質との間に橋を作り、
多くのタンパク質が一緒に固まってしまうのです。
皮膚のコラーゲンとブドウ糖が結合すれば、
黒っぽいコラーゲンに変わります。
老人の皮膚が黒っぽいのはこのためです。
また、目の水品体とブドウ糖が結合すれば、
白く濁り、白内障になります。
こうした現象が、体のあらゆる組織に起きるので、
体の機能が次第に異常になり、老化してゆくのです。
つまり、老化とは「酸化」と「糖化」なのです。