2012年5月30日水曜日

脳は砂糖を求めている


脳は砂糖を求めている

血中のブドウ糖がどこに由来しているかというと、
私たちが食べた炭水化物からのブドウ糖は、
だいたい4時間くらいの間、血液に供給されます。
その後の10時間くらいは肝臓になどに蓄えられている
グリコーゲンが分解されブドウ糖として供給されます。
さらに断食を続けると、今度はタンパク質を
切りく崩してブドウ糖を作るのです。
それを調べるには、朝食の影響を見るのが最も簡単です。
朝食を抜いた場合には言葉の記憶力が落ちます。
これは、いくつかの言葉をスクリーンに映し、
それを後からどのくらい言えるかを調べたものです。


朝食を食べている場合では、ブドウ糖を与えても記憶は向上しませんが、
朝食を抜いている場合には、ブドウ糖を与えた場合の方が記憶がよくなるのです。
では、血糖値が下がると記憶力は低下するのか。
血糖値が低い人は記憶力が低下し、高めの人の方が記憶力が良いのです。
例として言えば、アルツハイマー病のような人は、血糖値が低いということです。
ある研究で、アルツハイマー病の人とそうでない人では、
アルツハイマー病の人の方が食後の血糖値が上がらないということがわかりました。
また、アルツハイマー病の人にブドウ糖を投与すると、
記憶力がよくなるということもわかっています。
このように、脳にブドウ糖を必要としているのです。