2012年5月29日火曜日

「砂糖は太る」


砂糖と聞くと、思い浮かぶのは、
「甘い」という砂糖独特の風味が思い浮かぶのではないだろうか。
しかし、最近では、
「体に良くないもの」と思う人も増えてきています。
砂糖を「体に良くない」「摂りすぎてはいけない」と思う最大の理由は、
「砂糖は太る」という常識です。
この常識は、子供からお年寄りまで誰もが疑いもなしに信じている常識で、
砂糖が甘く、その「甘さ」には何か人を太らせる特別な力が
あるはずだという思い込みからです。
実は全くの誤解で、結論から言えば、
砂糖はブドウ糖と果糖からなる炭水化物に過ぎないのです。
ですから、砂糖にはそばや米、小麦等に比べて、
特別に肥満させる力があるはずがありません。
砂糖10グラムと、そば粉10グラム、米10グラムは、
ほとんど同じカロリー量なのですから。


砂糖のもう一つの不安として糖尿病があります。
あるデータでは、昭和40年代には国民一人当たり
一年で40キログラムくらい食べていた砂糖の量は、
2000年には、20キログラム足らずになっています。
砂糖の摂取がこんなにも減っているのに、
糖尿病や肥満は増えていると言われています。
もし糖尿病の原因が本当に砂糖であるなら、
砂糖の摂取がこんなに減っているのに、なぜ糖尿病は増えるのでしょうか。
テレビや新聞では生活習慣病の恐ろしさが喧伝され、
これを防ぐために食べ過ぎをしないようにし、
運動を規則的に行い、野菜、果物の摂取を増やし、
肉や脂の摂取を減らすことが奨励されています。
特に糖尿病は血糖値が高まる病気ですから、
当然、甘いものを控えるように指導されています。
おそらく医師や栄養士の答えは、
砂糖の摂取をもっと減らすべきだということでしょう。
しかし、もう十分減っているのではないだろうか。
これ以上減らすなら、
最後は砂糖を摂らない方が良いということになりかねない。
でも、そんなことはできるはずがないのです。
なぜなら、ブドウ糖(砂糖)は
体に最も効率の良いエネルギー源だからです。
ストレスが多い現代、脳の健康に
とってもブドウ糖は絶対に不可欠です。
砂糖が悪者扱いされているのが現在です。
その根拠は科学的に正しいのだろうかという疑問、
健康のために、砂糖は摂る方がよいのか、
摂らない方がよいのかという素朴な疑問。