2012年5月29日火曜日

砂糖は特に血糖値を高めない


砂糖は特に血糖値を高めない

甘いものにたいする誤解の一つは、
血糖値を高めて糖尿病にさせるのではないかということと、
その後急激に血糖値が下がって脳の栄養が不足し、
いわゆる「キレる」という状態を招くのではないか、ということです。
体のほとんどの部分では、ブドウ糖がなければ脂肪酸や脂肪、
時にはタンパク質を分解して、エネルギーとして用いることができます。
ところが脳は、ブドウ糖なしでは一瞬も動けないのです。


「人は高血糖で死ぬことはないが、低血糖では死ぬから注意しなさい」
これは、糖尿病のような場合に高血糖になれば、
細胞はますます傷害を受けますが、すぐに死ぬことはないが、
インスリンの使い過ぎやインスリンを投与後に運動をするような場合には、
急に血糖値が下がり、時には意識不明になえい死に至ることもあるので
注意しなさいということです。
糖尿病の患者は、「もし私が倒れていたら、
ポケットの飴をすぐにしゃぶらせてください」
と書いたカードを首にぶら下げていることがあります。
飴をしゃぶらせると、奇跡のように意識が回復します。
このことは、脳はブドウ糖をためることができず、
またブドウ糖が供給されれば、
すぐに機能が回復することを示している例だと言えます。